皆尽村の皆様こんばんは。
(僭越ながら)推しコンカレンダー Advent Calendar 2024の12月4日を担当させていただきます。音川(おとかわ)と申します。

それでは早速。
本日の話題なのですが…

サンデーの画像

©miHoYo

崩壊:スターレイルという作品に出てくるサンデーというキャラクターについてお話しようと思います。
拙い文章ですが、熱量でやりきりましたので、最後までお付き合いいただけると幸いです。

※当記事では崩壊:スターレイルのver2.6までのストーリーのネタバレ要素を多く含んでおります。
ネタバレを回避したい方は当記事の閲覧を控えることを強くおすすめいたします。
(また執筆者の独自解釈も多く含みますので、もしかしたらガバガバ解釈もたくさん出てくるかもしれません…)

サンデーとは? そもそも崩壊:スターレイルって?

まずはサンデーという男の話をする前に、彼が登場する崩壊:スターレイルについての説明をしようと思います。
この作品についてご存じない村民さんはこの説明でなんとなく雰囲気を把握していただけると嬉しい限りです。

スタレメインビジュアル

©miHoYo

崩壊:スターレイルは『崩壊3rd』や『原神』などで有名なmiHoYoが開発・運営を行っているゲームです。
miHoYoは中国の会社なので、スターレイルはいわゆる中華ゲーの類に分類されます。
現在ではAndroid、iOS、Microsoft Windows、PS5などで配信されていて、基本プレイは無料のゲームです。興味があったらぜひ

機械的な説明や前置きはここまでにしておいて…では崩壊:スターレイルがどのようなゲームなのか?
今からそれを説明していきたいと思います。

…とはいえ全てを一から説明すると長くなってしまうため、今回はサンデーに絡んだ世界観的な部分を中心に説明させていただきます。

崩壊:スターレイルがどのようなことをするゲームかと聞かれれば…音川的回答としては、銀河(宇宙)を開拓する旅する人たちと、その開拓先の人たちの物語です。
ひょんなことから主人公(以下:開拓者)は列車に乗って銀河中を旅する星穹(せいきゅう)列車と縁ができ、列車に乗る仲間たちと共に開拓の旅へと出かけます。
といってもこの世界は銀河中にさまざまな惑星があるため、文字通り星の数だけある世界なので、生半可な情報量では行き先は簡単に決められない旅なのです。

そして開拓者が列車に乗り込んでから3つ目に訪れた惑星こそが、今回この記事でご紹介するサンデーという男が住まうピノコニーという惑星なのです。

ピノコニー

©miHoYo - 公式サイトよりスクリーンショット

ピノコニーは夢の地とも呼ばれる惑星で、に関する変わった仕組みを持っている惑星です。
まあモチーフが1920年代のアメリカっぽいので、その頃のアメリカ事情を考えても『夢の国』と言っても間違いないのだが…

ピノコニー内部

©miHoYo - 公式サイトより

上の画像の通りピノコニーという星は非常に煌びやかな街で、惑星の中心地・黄金の刻(とき)という場所は常に人で賑わい、歓楽街とも呼べるほど。
ピノコニーは夢の地。楽しいものに包まれたこの地では、常に自分が『楽しい』と思うことをしながら生きていいのです。
楽しいことだけをして生きていい。まさに夢のような星でありますが、その夢のような時間を過ごせるのは、ピノコニーの少し変わったシステムにも関係しています。

ピノコニーの夢

ではその変わったシステムとは何か?
ピノコニーは『夢の地』と呼ばれるだけあって、夢と現実の2つの世界を有する星なのです。

現実の世界はなんとなく想像できると思いますが、夢の世界へはどうやって行くのか?
その答えは単純。ピノコニーの人々は上記画像にあるプールのようなベッドであるドリームプールを使い、夢の中へと入ることができます。
夢の中の世界はまさに夢の世界。先ほど掲載したピノコニーの中心地・黄金の刻という場所も夢の世界のひとつなのです。
夢の中だからこそ、人々の夢が詰まっていて煌びやかなのかもしれませんね。

ピノコニーの風景・1

ピノコニーでの毎日は実に賑やかなものです。
黄金の刻に行けば自由を享楽している者であふれ、ショッピング、演劇鑑賞、遊び…常に何かしらの娯楽が絶えることなく湧き出てくるこの場所では飽きることのない日々を送ることができます。

ピノコニーの風景・2

現実で辛いことがあっても、夢の世界に行けば自由を享楽できる…
人によっては『ずっと夢の中に居たい』と思うようになることもあるのかもしれませんね。

ピノコニーの過去

そんなピノコニーですが、光あるものには影がある。光り輝くピノコニーにも影はあるのです。
はるか昔、ピノコニーはスターピースカンパニーという宇宙を代表する巨大な財団が建設した監獄惑星でした。
そう。華やかな夢の星であるピノコニーも罪人の流刑地として存在していた過去を持っているのです。
監獄星であったピノコニーは流されてきた罪人たちの手によって目覚ましい発展を遂げ、現在に至るわけなのですが… (説明すると長くなるので、ピノコニーの歴史について詳しくはこちらの記事をご覧ください)

楽しいことで溢れているピノコニーですが、そんなピノコニーを仕切っている人々もいます。

ピノコニーを仕切る人々たち

オーク家の紋章

ピノコニーはもともとオーク家、ルーサン家、ハウンド家、アイリス家、カタルス家という五大クランが仕切っており、それぞれの家で仕切っている内容が異なります。
政治管理を担い五大クランのまとめ役でもあるオーク家、経済を担うルーサン家、治安を維持するハウンド家、エンタメ事業を担うアイリス家、建築業を担うカタルス家…この五大クランの優秀な経営があるからこそ、ピノコニーは夢の地として廻っているのです。
そしてこの五大クランを指揮し、ピノコニーを取りまとめている男こそが、今回語っているサンデーという男なのです。
そう、つまり彼はピノコニーの代表者。お偉いさんという言葉で片づけていいのかというほどの超がつくほどのお偉いさんなのです。

先ほど開拓者が3番目に訪れた星がピノコニーであるということを言いましたが、なぜ彼らはピノコニーに訪れたのか?
開拓をする旅をしている彼らが開拓の必要のなさそうな星に訪れるのは何故? そう思う方もいらっしゃるでしょう。

ピノコニーへ行く理由

結論から先に言うと、列車はピノコニーに招かれたのです。
ピノコニーは調和セレモニーという星の中でも1,2を争う盛大なイベントを開催することになっていて、そのセレモニーの参列者として開拓者たちがいる星穹列車の人々を招いていたのです。
列車の代表の姫子という女性はその招待を受け、一同でピノコニーへと向かったのですが…まさかあんなことが起きようとは、この時は誰も思わなかったのでしょうね。
星穹列車の人々がピノコニーで何を経験したのかは、これから言っていきたいと思います。

サンデーってこういう男

サンデー

開拓クエストムービーより

先ほどの項目で説明した通り、サンデーはオーク家当主であり、ピノコニーを取り仕切っている存在です。
ピノコニーを代表する存在なのもあって常に整った外見をしており、周囲からはハンサムボーイなどと言われるほど。
夢の地ピノコニーの代表者とも呼べる存在なだけあってか、常に人々の幸せを願っています。

サンデー

開拓クエストより

オーク家当主であるサンデーは、オーク家の者としての仕事のひとつに鐸音(たくおん)という役目を請け負っています。
ちなみに鐸音というのは人々の声に耳を傾け、導くというオーク家特有の役職のことらしく、作中の描写を見るからにいわゆる告解室で懺悔を聞く司祭のような行為をしているみたいですね。
鐸音という仕事をしているため、サンデーはピノコニーに住まうさまざまな人の感情や生活事情を聞いています。
多くの人の声を聞いてきたからこそ、サンデーはいろいろと考えてしまうわけです。お前鐸音向いてないよ
そして考えに考えてしまった結果、あのようなことが起きてしまうわけですが…それについてはこれから語っていきましょう。

そんな彼ですが、作中のテキストなどの描写から繊細で、特に身だしなみに関してはかなり気を遣っていることが伺えます。
その気の遣い方は他人から見れば『病的』と評されるほどで、実際ゲーム内では彼が強迫性障害であったことも記載されています。

サンデーと強迫性障害

※公邸の主=サンデー

サンデーと強迫性障害・2

HoYoLab公式アカウント:Dr.レイシオのコメントより

司祭

そして…つい先日実装されたバージョン2.6では、サンデーをモチーフにしたと思われる遺物(※キャラクターのステータス強化する装備)である『再び苦難の道を歩む司祭』というものが実装されました。
上記画像の通り、サンデーが普段身に着けている衣服のようなデザインですが、その中の胴体(服)のテキストに…

司祭

再び苦難の道を歩む司祭 - 胴体の説明文

というものがあります。
この説明文を見ている限り、乱れがないことに細心の注意を払っていたようですね。

ちなみに…サンデーの日本版の声優は大塚剛央(おおつか たけお)さんです。
サンデー以外の役ではアイドルマスターSideMの眉見鋭心、薬屋のひとりごとの壬氏、推しの子のアクア役などを演じられています。
大塚さんの演技はどの作品でもとても良いので、ぜひ一度聞いてみてくださいね。

ロビン

サンデーにはロビンという妹がおり、彼女はピノコニーを代表する銀河中で大人気の歌姫です。
ロビンはサンデーにとっては唯一の肉親であり、大切な存在。サンデーはロビンの幸せを常に願っています。
ロビンも兄であるサンデーのことを慕っており、その兄妹仲は良いものに見えますが…

ピノコニーという名の楽園を夢見た小鳥

開拓者たちが調和セレモニーに参加するためピノコニーに訪れた際、ピノコニーのホテルに宿泊するのですが…予約者名簿には開拓者の名前だけがないちょっとしたトラブルに巻き込まれます。
そんなトラブル騒ぎの話をしている最中にさまざまな人物が現れるのですが…その中にサンデーとロビンの姿があるのです。

サンロビ兄妹

このときアベンチュリンというキャラクターから『ピノコニーで最もハンサムな男、サンデー!』と言われた男

「ファミリーとして、ストレスを与えた状態でお客様を夢に入らせるわけにはいきません。」
そう言うサンデーの言葉により開拓者は無事ホテルに宿泊できるのですが、この出来事がすべての始まりになるのです。

手続きを終え、さっそく夢の中へと入ろうとする開拓者。
ドリームプールに浸かり、夢の中に入ると…

夢の中の開拓者

!?

いきなり宙に放り出されていた!?
いきなりのことに成す術もなく宙から落下していく開拓者…

夢の中の開拓者・2

開拓者しやがって…

その際に開拓者はサンデーとロビンの兄妹に出会います。

サンデーとロビンとの出会い

ロビンの「大丈夫?」という顔がかわいいですね

サンデーとロビンとの出会い・2

歓迎を受ける開拓者

その後開拓者はしばらく2人と話をします。
開拓者はロビンから体調を整えてもらうと、サンデーからピノコニーの夢の性質について説明を受けます。
しかもこのとき、サンデーは職業病で説明癖があるということを明言しています。嗚呼…

その後開拓者は新しい体験や出会いを経験しながらピノコニーの夢の中を楽しみます。
そんなことをしているうちに様々な事件に巻き込まれていくのですが、その過程で…

ロビン死亡事件

胸に傷を受け、泡となっていく消えていくロビン

ロビンが死亡してしまいます。

ピノコニーを仕切るファミリーたちが防衛に防衛を張って絶対的安全を誇るピノコニーの夢。
美しい夢に『死』などあってはならない。
だから死者など現れるはずがないのに…実際ピノコニーの煌びやかな夢の中で『死』という現象が起きてしまったのです。
ロビンの死にさまざまものが絡んでいることを知ってしまった開拓者は混乱します。
ロビンの死の現場に居合わせた者たちは、ロビンの死の真相を突き止めることになります。

しかしこのロビンの死について思うことがあるのは開拓者たちだけではありません。
もちろん兄であるサンデーもお怒りです。そら妹を死んだんやからな…

おこンデ

正直ここにシーンの大塚さんの声は超聞いてほしい

サンデーはロビンの死に関わっている人物に見当をつけ、その人物の元へと訪れます。
相手を問い詰めますが、相手ははっきりと答えを言わぬまま。
そんな様子に苛立ったのか、サンデーは怒りに満ちた感情で「なぜロビンを殺した!?」と言いますが…

ギャラガーとサンデー

開拓クエストムービーより

背後から何者かの手によって胸を貫かれてしまいます。

それから開拓者はピノコニーで出会ったホタルという少女の手でドリームリーフへと足を運びます。
ドリームリーフに足を運んだ開拓者は、ピノコニーの真の姿を目の当たりにします。
なんと開拓者はそこでロビンと再会。ロビンは死んでいなかったのです!
でもなぜロビンは死んでいなかったのか?
それはピノコニーの夢の性質によるものでした。
ドリームリーフは煌びやかだけれど虚飾のベールに包まれたピノコニーの偽りのない真の姿であり、始まりの場所ともされている場所。
ここではピノコニーの光も影も影響しない場所とのことですが…
なにはともあれ、何者かに殺害され死んだと思われていたロビンは、ドリームリーフへと連れていかれていたのでした。

ドリームリーフに連れていかれたのはロビンだけではありません。
ロビン以外にもさまざまな人たちがドリームリーフへと導かれましたが…サンデーもその一人です。
サンデーはドリームリーフでロビンと再会し、ひとときの安寧を得ますが…?

サンデーと秩序

サンデーは人々の幸せを願い、人々が幸せになれる理想郷を目指していました。
だけれど当然それは簡単どころか難しい、茨のような道のりでした。
貧困、社会格差、孤独など…さまざまなものに苦しむ人々を見たサンデー。彼はどうしたらみんなが幸せになれるのかを考えました。
その結果、彼は秩序をもって人々に幸せをもたらすというものでした。
統制の取れた秩序のもとに置き、人々の悩む機会を捨て去る。それがサンデーの選んだ幸せの理想郷だったのです。

サンデーと幸せ

そもそも彼の考える幸せとは何なのか?
例えば…皆さんは『幸せとはどんなものですか?』と尋ねられた時に、何を思い浮かべるのでしょうか。
何か良いことが起きた時、美味しいものを食べているとき、大切な人と一緒にいるとき…など回答は人それぞれだと思うのですが、彼の場合は弱者が生きていける世界なのです。
苦しみを背負わず、ありのままで生きていられる。それが彼の求めている幸せなのでしょう。

サンデーと週休七日制

週休7日を推奨するサンデー。
実はここのシーンは割とネタにされてたりします。週休7日、いいもんね…

ここでお察しの良い村民さんならなんとなく思っているのかもしれないのですが、サンデーはピノコニーのストーリーにおけるラスボス的な立ち位置にいる存在です。ラスボスの傀儡とか生贄説とかいろいろ言われてたけどな…
私はピノコニーのストーリーのことを幸せとは何か?という問いを投げかけているストーリーに感じました。
また、先ほどサンデーはラスボスであると言いましたが、彼は100%悪とも言い難いキャラクターなのです。
要はこのストーリーは思想と思想のぶつかり合いであり、たまたま開拓者たちはサンデーの思想を受け入れられず、敵対してしまったというストーリーなだけだったのです。
実際サンデーの日本版声優の大塚剛央さんがインタビューで「サンデーの考え方によって救われた人もいると思う」といったことを発言しているように、彼の行動によって幸せを得ている人もいるだろう、というのもあると思うのです。

大塚さんのインタビューに興味がある人はこちらをどうぞ↑

ディエス・ドミニ

サンデーの思想と相いれず、対峙した開拓者一行。
このあと全力での思想という名の拳のぶつかり合いが起きるわけなのですが、この時に開拓者一行が戦うのが、ディエス・ドミニというボス。
ディエス・ドミニの中にサンデーがいるわけなのですが、このボスは『往日のこだま』という小さな妖精のようなものを召喚します。
記憶の余韻である彼らを開拓者たちが攻撃を行うと、ディエス・ドミニ(サンデー)がダメージを肩代わりするというものがあるのです。
人々の幸せのためなら自己の犠牲も厭わないサンデーの思想が現れていて、サンデーのオタクにとっては涙が止まらない仕様になっています。

こうしてサンデーを倒すと、ピノコニーの問題も無事解決!
…という展開は簡単にいかないらしいです。
開拓者たちがディエス・ドミニを倒したと思っていた出来事はなんと…まだ夢の中の世界だったのです。
現実だと思っていた世界は実は夢の世界だった。そのせいでいくつかの出来事に矛盾が起きていたのです。
その事実に気づいた開拓者たちは助けを得ながら、ディエス・ドミニと二度目の戦いをし、見事勝利を収めるのでした。

開拓者に敗れたサンデー。
「なぜ生命体は眠るのか?」というサンデーの言葉に対し「いつの日か…夢から覚めるためだ!」と答える開拓者。

夢から覚めるとき

そのまま空から大地へと落ちていきます。
諦めかけた…そんなとき。妹のロビンがサンデーのことを抱きしめます。

兄様…
夢から…覚める時よ

その言葉を聞いたサンデーは静かに目を閉じ、そのまま2人で落ちていくのでした――…

夢から覚めるとき・2

サンデーとロビンという兄妹

ロビンとサンデーは血の繋がりのある兄妹です。
彼らはピノコニー出身で、幼き日に親を失っており、以降ゴフェルという同族(天環族)の男性の元で暮らしていました。

兄妹の夢

千の星を巡る紀行PV「もし、翼があったら」より

彼らには夢がありました。
それは『誰もが平和を享受できる真の楽園を築く』というもの。
元々ロビンとサンデーは同じ夢を抱いていましたが、その夢に対する実現方法が異なり、相容れなかっただけなのです。
ですが互いが互いを思いやる心はちゃんとあり、互いに互いの身を案じている描写は見られます。(「サンデーは一人で抱え込みすぎだ」と言って心配するロビンやロビンの体調や未来を案じるサンデーなど)
互いに互いを心配しすぎるあまり、強く口出しできなかったところもあると思うと、何とも言えぬ気持になってしまいますね。

ちなみに幼少期のエピソードについてはこちらの動画があるので、興味ある方はぜひ↓

ハーモニーピジョン

昔、幼きサンデーとロビンはある小鳥を拾います。
それはハーモニーピジョンという鳥の雛。草むらの中で息も絶え絶えになっていたところを発見しました。
最初は発見した場所にクッションを持ってきた2人ですが、冬になれば寒さと天敵の出没により春まで生き延びられないことは確か。
サンデーは雛を連れ帰り、窓のそばで鳥かごに入れて保護することにしました。
雛鳥の体調が回復したら空に帰してあげよう。そう誓った兄妹ですが…
結局飛ぼうと努力した雛は翼が折れ、苦痛にまみれながら死を迎えることとなってしまったのです。
サンデーたちが良かれと思ってやっていたことも、雛にとっては苦痛に変えるものでしかなかったとサンデーは解釈しました。

サンデーとロビンは同じ夢を抱きながらも、その夢を叶える手段は全くと言っていいほど違うものでした。
秩序によって幸せを管理し、平等に分け与える道を選んだサンデーと自ら幸せを掴みに行くロビン。結果的に2人は道を違えることとなりました。
ピノコニー編の難しい話のひとつに、この話についてはどちらが正しいとは断言し辛いのです。
サンデーの気持ちに共感できる人もいれば、できない人もいる。逆にロビンの気持ちに共感できる人もいれば、できない人もいる…それはすべてプレイヤーの受け取り方次第なのです。

ちなみに私的には2人にとって大切な人が何か新しいことに挑もうとしたとき、サンデーは応援したい気持ちがありながらも「本当に大丈夫ですか?」と聞いてくる人だと思っていますが、ロビンは「応援するわ」と歌や言葉などで背中を押してあげる…そういったことをしてくれる印象があるのです。

余談。サンデーが描かれている光円錐のひとつに『二人だけのコンサート』というものがあります。

二人だけのコンサート

この光円錐には幼き日のサンデーとロビンが描かれており、ロビンがテーブルの上に立ってコンサートを開いている、という子供がやりそうな微笑ましい光景なのですが…
ロビンは今や銀河を代表する有名な歌手ですが、この頃はまだ世界を知らぬ雛鳥。兄であるサンデーが作った粗末なステージで初めてコンサートを開き、歌います。
それからいくつもの年月が経ち、今はこのステージなんか比じゃないくらいの大きなステージに立てるようになったロビン。ですがあの時のステージのことは今でも忘れられないようです。いろいろな意味で。
ちなみにこの光円錐のストーリーで幼き日のサンデーは自分のことを「ボク」と呼んでおり、今の一人称「ワタシ」と比べると幼さが残っており、あ、嗚呼…

夢から覚めたあとの世界

サンデーとの戦いの後、プレイヤーたちはある隠しクエストを受注できます。
それはロビンからサンデーについての手がかりを探してほしいというもの。
開拓者はロビンの願い通りサンデーの手掛かりを探すのですが、ある手がかりを見つけた時に…

サンデーとロビンの会話

サンデーとロビンの会話が聞けるのです。
なおこのシーンは大塚さんと名塚さんのボイスもついているのですが…バグ?かなにかのせいで更新後すぐやるとボイスだけ聞けない状況に陥っていたのです。なお音川はその被害者です。(次バージョンでは追加された模様)

一連の事件の後、開拓者たち星穹列車一行はピノコニーの五大クランから感謝の印として暉長石号(きちょうせきごう)という船を賜ります。
その時ロビンたちからピノコニーのその後の話などが聞けるのですが、

ピノコニーのその後

ロビンがサンデーのことを『オーク家の前当主』と言っていることから、サンデーはオーク家当主の座を追放されていることが確認できます。 まああんなことあったんだしピノコニーでは重罪人ですわな…
この時ロビンをはじめとしたピノコニーの人々からサンデーについて語られることはあまりなく、サンデーの情報はあまりないと思われていましたが…

サンデーとジェイド

ストーリーの最後の方で突如として姿をお出しされます。なぜなぜWhy???
鎖でつながれ、囚われの身になっていることは一発で分かります。
一連の事件の後ピノコニーを揺るがした重罪人として拘束・監禁されていたサンデーですが、ジェイドという女性の計らいによって自由の身になります。
彼女は夢が潰え、自暴自棄になったサンデーに俗世を訪れ、大地を歩き、この世界の真の姿を見てくるよう言ってきます。
まあこのジェイドという女性、タダでこんなことするわけがない人なので何かあると思うんですけどォ…
その言葉に対するサンデーの返答は(このストーリー中では)得られませんでしたが、きっと自由になって世界を渡り歩いているに違いない…!(と信じたい)

ついに…サンデー実装!

刻は10/8 13:00――…

サンデー実装告知の画像

©miHoYo - 公式Xより

祝・サンデー
実装決定!!!!

ちなみにスターレイル公式Xのポストはこちら。

短いようで長かったような気持ちだ…

サンデー、満を持しての実装!ではありますが、実は私はこの時期にサンデーが実装されるということを少し予測していたため、数か月前からこの時に対する覚悟はしていました。
というのも、サンデーが実装されるならここ1年間だとこのタイミングがベストだからなのです。
サンデーは外見や身分などからキリスト教をモチーフにしているかもしれないと言われています。(実際教会で人々の懺悔を聞いたりと、聖職者らしいことをいろいろやっていましたしね)
そしてそのキリスト教の中でも特別な日といえば…12月24日と25日ですね。
サンデーのモチーフ元もあって、ファンの間ではクリスマスの時期にサンデーを実装してくるのでは?と言われ続けていたのです…
そう! つまり12月24日と25日を含むバージョンが2.7だったのです。
スターレイルは通常6週間で1バージョンと決まっているため、計算すれば自然と12月24日と25日がバージョン幾つであるかは予測できます。
しかも新キャラクター発表のタイミングも決まっているため、2.7でサンデーが来るならこの日に発表が来る!というものを数か月前から予測できるのです。
つまり今回の発表も覚悟を重ねるに重ねていたのですが…やはりいざ実物を目にすると感動するものがありますね。

ちなみに同バージョン実装する帰忘の流離人もかわいいのでぜひ。↓
この方もいろいろな意味で開拓者を騒がせましたけど…

堕ちた鳥は再び空を飛ぶことができるのか?

ver2.7予告番組の予告

©miHoYo - 公式Xより

そして2024年11月22日…ver2.7の予告番組が襲来!
サンデーが画面にいる…感動…というのはもちろんですが、プレイアブルキャラクターとして実装されるサンデーの詳細も判明する日。動くサンデーをたくさん見られることが嬉しくてたまらない反面、オタクとして生きてられるかな…(純粋な心配)というのもあります。
ちなみにアーカイブはこちら↓

さて、この番組で明かされたサンデーのことですが…性能だけではなく、2.7で追加されるストーリーでサンデーが出てくる経緯などにも触れられました。
サンデーは虚数属性の調和の運命を歩むキャラクター。ストーリーを見た後だと、調和キャラクターとしてお出しされているのを見ると嗚呼…調和…となってしまいますね。
そんなサンデーがどのような性能なのかというと、召喚物をはじめとしたアタッカーをサポートする性能です。
召喚物は名前の通りキャラクターが召喚したものなのですが、主に追加攻撃をする役割を持っています。
この召喚物のダメージを強化するのがサンデーの性能における一番の特徴で、彼の必殺技で召喚物の会心ダメージ(※クリティカルダメージ倍率)が上昇します。
召喚物のダメージを上げるとも言いましたが、もちろん召喚物を持たないアタッカーでも恩恵がないわけではありません。
召喚など関係のないアタッカーのキャラクターでも強化はできるので、とてもありがたいサポーターとなっています。

ver2.7のサンデー

公式YouTube - Ver2.7PV「八日目の旅立ち」より

そして肝心のストーリーの方ですが…ジェイドの手によって自由になったサンデーは、ある程度世界を渡り歩いた後、再びピノコニーへと戻ってきたようです。
何かやりたいことがあるようですが、それはいったい何なのか…気になって仕方がありません。
なお予告番組曰く開拓者の選択でサンデーの運命?が変わるらしく、それの詳細についても気になって仕方がありません。 今夜眠れるかな…

サンデーの情報がたくさん!Happy!となった1時間ですが、私はこの番組中ずっと生きて新しい世界を知ったサンデーの顔を見れて感動のあまり挙動がおかしくなっておりました。
ところどころ見せる表情や動作が可愛いので、また別日にでもじっくり布教したいですね…

八日目の旅立ち

ver2.7キービジュアル

©miHoYo - 公式イラストより

公式予告番組も終了し、あとはサンデー実装を待つだけ…そんな日々になりましたが、実装日まで公式からの供給はまだまだ続きます!!

まず最初にお出しされた動画はイッテ星穹。イッテQ? 知らない番組ですね…
これは全キャラクターが新規実装されている時に公式から出ている動画なのですが、主にキャラクターのゲーム内性能をバラエティ番組風に紹介している6~7分程度の動画です。
各キャラクターごとにそのキャラクターとゆかりのあるキャラクターがゲストに招かれているのですが…サンデーの場合は勿論妹であるロビンです!
司会の『ミスターフク郎』とロビンの会話でサンデーの性能について解説されていますが、実装前にサンデーの今が少しだけ見えるのは、とても感動もの。

ぅゎ顔良…
こちらは千の星を巡る紀行PV。いわゆるキャラクターエピソードなどを描いたPV動画です。
こちらは全キャラクターではなく、一部のキャラクターのみご用意されているものなのですが、なんと!サンデーにはご用意されているのです! どうして…
こちらではサンデーの近況がはっきりと描写されており、今回実装にあたってピノコニーで起きた一連で事件の後サンデーがどのように過ごしていたかが分かるものとなっています。

サンデー

公式YouTube - 千の星を巡る紀行PV「太陽が沈んだ後」より

『皆を幸せにする』ことを夢見た結果、人々の幸せを秩序的に管理する方法を選んでしまったサンデー。
星穹列車との決戦後罪人として囚われの身になり自暴自棄になりましたが、スターピースカンパニーのジェイドという女性の介入と言葉もあってか、世界を知るために旅することになります。
世界を巡り、世界について少し知った後に一度ピノコニーへと帰郷することになったのがバージョン2.7のストーリーのようですが…そこについては12/4以降プレイをして楽しんでいきたいと思っています。

サンデー

公式YouTube - 千の星を巡る紀行PV「太陽が沈んだ後」より

それはそれとしてこの動画、サンデーのオタクからすると涙しかないものなので、『良』です。
サンデーの覚悟、そして前を向く姿勢を見ることができて私は嬉しい。生きていてくれて本当にありがとう。

そして前日(12/3)昼にお出しされたPVがこちら。なしてや!

サンデー

公式YouTube - キャラクターPC「ソリスト」より

今と昔のサンデーが並んでいる貴重な光景。
ソリストとは『独唱者』『独奏者』を意味する言葉ですが、なんか、こう…そうですね…となり…
この動画、2人で弾いていますが、どっちもサンデーではあるので『ひとり』であることには変わりがなく、誰とも寄り添っている光景がないため徹底的に『独り』を表現している、という話を聞いたときは青ざめましたね。ミホヨお前さぁ…
でもこの動画、それだけではなくピノコニー編で見ることのできなかったサンデーの一面を見ることもできたので、私的にはオーバーキルレベルの供給をされている感はありますね。

そしてサンデーの今を語るには外せないものは他にも。
こちらはサンデーのモチーフ光円錐(こうえんすい)『大地より天を目指して』となります。(スターレイル知らない人向けに光円錐について軽く説明すると、まあ、装備です。原神のモチーフ武器やFGOの礼装とかそういう感じの)(作中でも『(思い出などの)事象を凝縮したもの』と説明されています)

サンデー光円錐

光円錐にはその場面を説明したイラスト…いわゆる一枚絵があるのですが、大地より天を目指しての場合はこちらの画像になります。サンデー、泣くな。
大地に落ちていくかつての自分を見つめながら涙を流す現在のサンデー。この状況は光円錐についているストーリーにも記載されていて、サンデーの新たな旅立ちについて語られています。
かつての彼なら痛みを避け、綺麗な部分だけを取り繕おうとしていたのだろうけれど、今の彼は痛みを感じ、それでも歩み続けて今を見る。そんな成長を感じて私は号泣しています。
ストーリーの全文に興味があればこちらをどうぞ → HoYoWiki:大地より天を目指して

さいごに

サンデーについて長々と書き連ねてしまいましたが、この記事を読んでくださった方に少しでもサンデーのことや音川のサンデー熱(?)が伝わっていると嬉しいです。
もしこの記事を見てピノコニーのお話に興味を持っていただけたら、スターレイルを始めるなりストーリー動画を見ていただけると嬉しいです。
本日アップデートされるver2.7からついに実装されるサンデーですが、実装の瞬間が待ち遠しいです。
スターレイルも2.7の次はいよいよ3.0の大舞台。新惑星・オンパロスも楽しみですね。

寒い日々が続きますが、開拓者である村民様も、そうでない村民様も…よい年末をお過ごしください!
明日以降の内容も楽しみです~!!

音川

おまけ1:行ってきたよ~

なんか…公式が品川駅の社畜ロードにサンデーの広告を出したと言ってきたので、ガチャ祈願も兼ねて見てきました。
その時の写真がこちら ↓

サンデー広告 サンデー広告・2

はよ帰ってこいバカッ!! 実装されたら即引いてやるからな!!!!
今日はずっとメンテ明けまでパソコン前で待機するからな!!!!

おまけ2:ガチャ結果

サンデーガチャ

ついにやってきたぞ…この時が!
早速引いていこうじゃないか!!
ちなみに有識者向けに説明すると、今の音川は40連前に彦卿をお迎えしているため…50連以内でサンデーが…!なお光円錐ガチャは20連前にトパ餅引いている模様

サンデーガチャ・2 サンデーガチャ・3

\( 'ω')/ウオオオオオオアアアアーーーーッッッ!!!!
サンデーがいるぞ!!!!囲め!!!!!(大興奮)

サンデーガチャ・4

かなりドブりましたが、 無事完凸…!!!! 光円錐も重畳3にできました。
弊列車は存護を簡単に消せる列車なので、すり抜け枠はジェパードを狙っていたんですが…本人じゃなくて光円錐がすり抜けました(´・ω・`)なぜ…
ちなみに恒常キャラはブローニャ様がとてもすり抜けました。引く前は無凸だったのに、今は3凸に…好きだから嬉しいけど同じ調和だから心臓に悪いのよ
とにかくサンデー…完凸できて一安心です。よかった~!!!!